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ニキビトラブル…手遅れになる前に!

医師ブログ

こんにちは。D.Clinic Forum・美容皮膚科医の久野です。

本格的な寒さが身に染みる季節になりました。

飛行機撮影が趣味の私にとっては、

乾燥して雲のない晴れ上がった空をバックに飛行機を撮影できる最高の季節、いわば「繁忙期」です。

レンズ越しに飛行機をみていると、あのツルっとしたタマゴ肌がうらやましくなりますね。

とはいえ、この時期、ニキビが悪化して美容皮膚科を受診される患者様が急増する時期でもあります。

ニキビにお悩みの方の多くは敏感肌です。

それなのに、空気の乾燥と晴れ上がった空から降り注ぐ紫外線に晒され、どんどんお肌を虐めてしまいます。

しかも、お肌は自分を守るために脂を出します。

これが冬の乾燥シーズンには増えてきます。

オイリースキンを改善しようと念入りに洗顔するとその分、保湿成分が失われてしまい、

さらに皮脂の分泌を促し、

自分の皮膚にかぶれて皮膚炎のなってしまったり、ニキビがよりできやすい環境を作っていくという、悪化スパイラルにはまってしまうわけです。

そして、市販のニキビケア製品がとどめを刺します。

市販の製品の効果を否定するわけではありません。

しかし、ニキビケアには”タイミング”と”状況に応じて使ってはいけない成分”が存在するのです。

使うべき時の判断を誤ると、かえってニキビの悪化を招く製品も少なくないのです。

ニキビ肌のケア、実は非常に奥が深く、注意しなければならないところが沢山あります。

ニキビ肌に対応したスキンケア、状態に応じた対ニキビ薬を考えたり、

生活習慣やお仕事の状況、ストレスのチェックに至るまで。。。

それゆえ、我々美容皮膚科医の腕の見せ所でもあるわけです。

悪化したニキビに合わないケア製品をお使いになり、

状態を悪化させてからクリニックに駆け込んでくる患者様を拝見するにつけ、

「もっと早く相談いただければ。。。」と切ない気持ちになります。

インフルエンザや風邪も怖いですが、こじらせると尚恐ろしいのが「お肌ケア」なのです。

お肌に異変を感じたら、早目の相談をお勧めします。